Project Story

プロジェクトストーリー

Project 02

第10中学校建設工事
(建築工事)

着工から校舎引き渡しまで1年5ヵ月という短い工期を、工事の流れを考えた「ムダのない計画」と困難な作業を可能にする「確かな技術力」で実現。

本プロジェクトは、まず2017年に中学校校舎を建設し、小学校の建替え中の仮校舎として2019年より暫定使用する。次に老朽化した小学校(昭和34年建設)の現在地で建替えを行う。小学校は2021年の新校舎完成後に元の所在地に戻り、中学校も中学校新校舎へ移転するという事業計画である。

Story

限られた工期の中、ムダがない工程を計画し、工事を進める

建物としては校舎棟RC造3階、体育館棟RC造3階、一部鉄骨造、プール棟RC造3階、渡り廊下鉄骨造で中庭周りに建物があり、建物内を一周できる配置となっている。

着工から数え、校舎引き渡しまでの工期が1年5ヵ月しか無い中、工事の流れを考えて、体育館棟→プール棟→校舎棟の順番で杭工事をおこない、校舎棟の杭工事をおこなっている間、体育館棟では掘削工事、校舎棟で掘削工事の時は体育館棟で基礎工事というように各棟の工程にムダがない状態を計画し、工事を進めた。

計画通りの進行と安全確保を両立する、神経を使いながらの作業

しかし、すべてが計画通り進めることができたわけでもなく、困難の連続だったと現場代理人は振り返る。

中でも体育館棟は、屋根部分が「張弦梁構造」を採用しており、アーチ形状の鉄骨が、約24mの無柱空間の中で円弧状の大屋根を有していた。約20mの高さで鉄骨を組み立てる為、体育館内部は全面に足場を組み、220tのレッカー鉄骨を組み立てなければならなかった。

一歩間違えると大事故にも繋がる作業である為、慎重に工事を進める必要があり、神経を使った。

建物内覧会で大勢の市民の方の顔を見て、完成したことの安堵と達成感を実感

工期が無い中、予定通り引き渡しがおこなえたのも多くの方の助けがあってできたこと。

引き渡し後におこなわれた建物内覧会には大勢の市民の方が見学に訪れ、改めて無事完成出来たことへの安堵と共に達成感で胸が一杯になった。

Data

名  称 第10中学校建設工事(建築工事)
構  造 RC造3階 ※一部S造
設計監理 株式会社 日総建
工  期 2017年6月〜2019年3月
東京都西東京市