Story
限られた工期の中、ムダがない工程を計画し、工事を進める
建物としては校舎棟RC造3階、体育館棟RC造3階、一部鉄骨造、プール棟RC造3階、渡り廊下鉄骨造で中庭周りに建物があり、建物内を一周できる配置となっている。
着工から数え、校舎引き渡しまでの工期が1年5ヵ月しか無い中、工事の流れを考えて、体育館棟→プール棟→校舎棟の順番で杭工事をおこない、校舎棟の杭工事をおこなっている間、体育館棟では掘削工事、校舎棟で掘削工事の時は体育館棟で基礎工事というように各棟の工程にムダがない状態を計画し、工事を進めた。
計画通りの進行と安全確保を両立する、神経を使いながらの作業
しかし、すべてが計画通り進めることができたわけでもなく、困難の連続だったと現場代理人は振り返る。
中でも体育館棟は、屋根部分が「張弦梁構造」を採用しており、アーチ形状の鉄骨が、約24mの無柱空間の中で円弧状の大屋根を有していた。約20mの高さで鉄骨を組み立てる為、体育館内部は全面に足場を組み、220tのレッカー鉄骨を組み立てなければならなかった。
一歩間違えると大事故にも繋がる作業である為、慎重に工事を進める必要があり、神経を使った。
建物内覧会で大勢の市民の方の顔を見て、完成したことの安堵と達成感を実感
工期が無い中、予定通り引き渡しがおこなえたのも多くの方の助けがあってできたこと。
引き渡し後におこなわれた建物内覧会には大勢の市民の方が見学に訪れ、改めて無事完成出来たことへの安堵と共に達成感で胸が一杯になった。